あれこれ日記
「メタルダー」とは関係のない雑記です。 あまりまとめるつもりもなく、その時々の書き捨てに近いです。
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まだ科学で解けない13の謎
まだ科学で解けない13の謎まだ科学で解けない13の謎
(2010/04/22)
マイケル・ブルックス

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 今日は本の感想。

 感想を書く前に、まず私の好きな図を示します。

知識領域
 不可知領域:無限に広がる分かってないことすら分かってない領域。
 未知領域: 分っていないことが分かってる領域。まさに研究者が取り組んでいる部分。
 既知領域: 分かってる領域。大学の教養課程以下で教えてもらえる、生徒や学生には
分からなくても、教師は答えが分かってる領域。

 私がこの図で気に入ってるのは、分かってる部分(円)が大きくなると分かってない部分(円周)が大きくなるところ、つまり、理解が深まるとさらに謎が増えるところです。
 で、この本では未知領域のことを“変則事象”(アノマリー:理屈はわからないけれど、確認される現象)と呼んで、現代科学が取り組んでいる(というか、扱いかねている、ひょっとしたら革命的な何かなのかもしれないけれど、ただ単にバカげたことかも)謎を13項あげて解説しています。

 翻訳も良いのか、外国人らしいウイットに富んだ文章も楽しく、この手の字だらけの翻訳物の科学書としては、個人的に非常に読みやすい、刺激的な本でした。

 あと、特に興味を引かれた項目を挙げていきます。
第4章 常温核融合

 永久機関と同様にニセ科学と断定されたイメージがありましたが、そうでもないんですね。
 私の知る範囲では、熱の発生が認められるという観測方法のものでした。正直言って、攪拌棒で水をかきまぜるだけでも水分子同士の摩擦で温度が上がったりもするし、その発熱が核融合反応から来るものなのか、他のなにかか、あるいはノイズにすぎないのかも、みたいなレベルみたいな感じだったので、常温核融合については、あると面白いけれど、よく分からんなと、半信半疑でした。
 で、この本で紹介されている実験では、常温核融合反応系内にプラスチックの試験片を置くと、放射線が高分子鎖を壊した痕跡が確認されたそうで、なんらかの核反応が起こっているのは明白になったようです。
 これに関しては、著者もかなり前向きな書き方をされていて、将来が楽しみです。


第7章 “ワオ!”信号

 SETI(地球外知的生命探査)の章です。
 これ読んで思いついたこと。
 SFで異星人とのファーストコンタクトものってありますよね。あれのSETI版みたいなの。直接異星人と会うんじゃなくて、星間文通みたいなの。相手の異星人の文明レベルも、地球と同様、自分の恒星系から飛び出したことのないレベル。
 でも、何光年か離れてるだけで1通信送るのに何年もかかるから、ちょっと話作りにくそう。それに文通してるだけなので、特に事件も起こらなさそうな。それでも、「会うことは難しいけれど、宇宙でひとりぽっちじゃなかった」というせつないあたたかさのある小品にはなりそうな?
 こんな作品、ご存知でしたら、ご紹介ください。


第10章 セックス

 他の群れをつくる動物でも同性愛が観測されている、てのにビックリしました。観測されても、研究者自身の倫理観というか嫌悪感で見て見ぬ振りしたり、それを発表することによる自身への社会的不利益を省みたりして、発表されることは少ないようです。
 頭でっかちに意識を発展させた人間だけがトチ狂ってるわけじゃないんだという、不思議な安堵を覚えました。


第11章 自由意志

 科学が神を殺した(というか、聖書による世界の説明を更新した、てことだけど)ように、現代の脳科学は自由意志の存在を否定しようとしている。という話。
 近年の「意識に関するSF作品」で馴染みのある理論が書かれてました。「自意識を持つロボット」ネタが好きな私としては、もっとも興味深い章でした。この理屈なら、「人間が自分は自由意志を持っていると思う」のと同様、「自分は自由意志を持っていると思うロボット」もできそうだなと思いました。
 でもまぁ、神様も自由意志も、人を安心させるのに有用な幻想ではありますね。
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テーマ:考えさせられる本 - ジャンル:本・雑誌

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