あれこれ日記
「メタルダー」とは関係のない雑記です。 あまりまとめるつもりもなく、その時々の書き捨てに近いです。
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ロボポカリプス
ロボポカリプスロボポカリプス
(2012/12/26)
ダニエル・H・ウィルソン

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 「覚醒したAIが地球環境保全のために人類抹殺を目論む」ジャンルの最新?小説です。
 様々な人々の点描を通じて戦争とか災害の全体像を描く、いわゆるドキュメンタリー手法で書かれています。

 登場人物一覧からすると、どうも、ボスAIの支配から外れて人間側につくロボット兵士が出てきそうで、ロボ者としては、そこも期待点だったのですが、ストーリー的には、人間対自動地雷とか自動殺戮兵器の戦いに終始していて、なんか、自我ロボットが出てきそうな展開じゃなかったのですが、クライマックス直前で、人間側に加担する自我ロボットが登場します。
 そういうのが好きな者としては、そこから一層楽しくなるわけですが、とはいえ、それまでの人間兵士の主役がちょっと脇に退いてしまったような(一冊の小説の途中で主役が変わったみたいな)居心地の悪さはありますね。推理ものにおいて真犯人が後の方でようやく登場するようなアンフェアさというか。なんか変な感じ。

 私も「メタルダー2000」「ヒーローがいっぱい」といった同テーマの創作をしているので、似たような部分にニヤリとしたり、同種アイデアのまた違った料理の仕方に感心したりしながら、読みました。

 訳者あとがきによれば、スピルバーグ監督により映画化されるそうで、アメリカでは2014年4月公開予定だそうです。
 「宇宙戦争」「アイ,ロボット」を足して、「クローバーフィールド」みたいに撮った感じになるんでしょうか。
 ボスAI・アーコスのホログラム少年は、2000年前後なら、ハーレイ・ジョエル・オスメントなんだけど。
 こちらも楽しみです。
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テーマ:SF小説 - ジャンル:小説・文学

小松左京「日本沈没」
 図書館の最近返却された本の棚に見つけて、震災もあったし、よく読まれてるのかなと、手に取りました。

 映画は古いのも新しいのも観ましたが、小説を読むのは、これが初めてです。

 いや、凄いです。京都震災が阪神大震災にダブって(死傷者数とかかなり近い数字が出てくるし)、東京震災(第二次関東大震災)の描写は、東日本大震災にダブります。
 科学者に取材して8年がかりで書かれたそうですが、作家のイマジネーションって凄いなぁと思っていたら、クライマックス直前に3月11日が重要な日付として出てきて、ひっくり返りました。こうなるとなんか、予言書めいてきますね。

 そして、クライマックスには、東日本大震災で起こったような、複数の震源で同時多発に直結した地震が史上初めて起こります。
 ……いや、もう、想定外だったかもしれませんが、すでに想像されていたというのは驚きました。
 学者だといいかげんな憶測で語れない部分はあると思いますが、小説だとこういうふうに警告できるんだな、と思いました。ただ、それが書かれた小説は400万部も読まれてたにもかかわらず、ただのエンターテイメントに終ってしまっていたというのは、残念というか、文学の力ってそんなものか、みたいなガッカリ感も感じてしまいます。

 とはいえ、これを警世の書と思えるのも、起こりえないことが起こってしまった現時点から振り返ってみてこそ、ではあるのですけれどね。

 私も、株式市場に関わる(?)ようになって、ナシーム・タレブの著作「まぐれ」「ブラック・スワン」で確率統計学のまぐれ論に親しむようになりました。本書にも、初めの方から、このまぐれ論の考え方が出てきて、驚きました。

 めったに起きないとされることは、数字の上ではほとんど起きそうにもないにもかかわらず意外なほど起きてしまうもので、めったに起きないがゆえに生じる結果ははなはだしい。

 原子力に関わる人たちも、こういうまぐれ論を身に付けて、最悪の事態に備える姿勢がほしかったものです。

 他にも、小説であるがゆえに、こういうことが起これば行政にはこんな活躍をしてほしい、こういう人物がこんな活躍をするかもしれない、みたいな作家のドリームもいろいろと入ってます。
 日本人論も全体的にずっとあります。救援を待つ礼儀正しい日本人の姿もすでに書かれていて、それに対する論考とかも。


 すごい小説読んだなぁと思いました。1973年にすでにあったなんて。


 ついで語りになるんですけれど、去年の11月頃になるのか、「メタルダー」の「超人機開発秘話」を作ってるとき、『日本ロボット戦争記』を通じて興味がわいて、ロボットという言葉が発明された、チャペックの戯曲『R.U.R.』を初めて読んだのですが、原点にしてこんなにレベルの高い作品だったのかと驚きました。すぐに「山椒魚戦争」も読んだのですが、これもまた私好みの作品で衝撃的でした。両作品とも、ロボットの反乱物?というべきジャンルの作品として優れたもので、参りました。1920年とかその辺りで、こんな作品があったなんて。


 私がまだ出会ってないだけで、私にとって面白い作品ってまだまだ埋もれてるんでしょうね。

テーマ:読書 - ジャンル:小説・文学

手は第2の脳である
 前の図で説明しやすいことを思い出したので、追記します。
知性のありか
 知性って、この赤丸のところに宿るんじゃないかという話です。
 このポイントは、知性が、行動の主体である人間なり生物なりの外側にはみ出しているところです。つまり、外界と個々の生物とがやり取りしているという動的状態それ自体が、知性というものではないかということです。
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テーマ:心、意識、魂、生命、人間の可能性 - ジャンル:心と身体

自意識の話です
 現代の脳科学では、脳内のどの神経が電気信号を発すれば体がどう動くかくらいは探り当てられているようです。さすがにまだ、その人が今なにを考えているかとか、どんな夢を観てるかまでは、その脳神経活動の電気的観測から分かるほどではありませんが。
 脳神経が発する電気信号の読み取りのために、以前は直接電極を脳に埋め込んだりしていたようですが、今は、仏様の髪型・螺髪(らほつ)みたいなコイルのいっぱい付いたヘルメットを被って、それで間接的に脳電位を読み取れるようです。
 それで今では、指を動かそうと考えるだけで、ハイテク義手やパワードスーツの指が動くようなシステムができつつあります。

 そして、ここから分かったのは、「指を動かそう」と本人(自意識)が意識する前に、脳神経のその部位が信号を発しているということです。
 また、逆に、ヘルメットのコイルから信号を送って脳のその部位を刺激すると、指も動くし、本人(自意識)も「指を動かそう」という情動を感じてしまうといいます。
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まだ科学で解けない13の謎
まだ科学で解けない13の謎まだ科学で解けない13の謎
(2010/04/22)
マイケル・ブルックス

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 今日は本の感想。

 感想を書く前に、まず私の好きな図を示します。

知識領域
 不可知領域:無限に広がる分かってないことすら分かってない領域。
 未知領域: 分っていないことが分かってる領域。まさに研究者が取り組んでいる部分。
 既知領域: 分かってる領域。大学の教養課程以下で教えてもらえる、生徒や学生には
分からなくても、教師は答えが分かってる領域。

 私がこの図で気に入ってるのは、分かってる部分(円)が大きくなると分かってない部分(円周)が大きくなるところ、つまり、理解が深まるとさらに謎が増えるところです。
 で、この本では未知領域のことを“変則事象”(アノマリー:理屈はわからないけれど、確認される現象)と呼んで、現代科学が取り組んでいる(というか、扱いかねている、ひょっとしたら革命的な何かなのかもしれないけれど、ただ単にバカげたことかも)謎を13項あげて解説しています。

 翻訳も良いのか、外国人らしいウイットに富んだ文章も楽しく、この手の字だらけの翻訳物の科学書としては、個人的に非常に読みやすい、刺激的な本でした。

 あと、特に興味を引かれた項目を挙げていきます。
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テーマ:考えさせられる本 - ジャンル:本・雑誌

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